こんにちは。
暑いですねえ。今日は曇っていて比較的マシですが、本当にこれからの夏は毎年こんな感じで異様に暑いのでしょう。
もう、繰り返し繰り返しどのチャンネルでも町内放送でも言ってますけど、エアコンや扇風機を使いましょう。死にます。
先日、カミさんが使っていた「名前の書いてある扇風機」がキィキィと旋回してる時に音がなるようになってしまい、バリカン用のオイルを垂らして解決した、という話をしました。
解決していませんでした。で、今回は草刈機とかまあ、何にでも使えるんですがモリブデングリスを塗って様子を見たんですけど、これはなんか、ギアが傷んでいるのか、音を完全に消すことが出来ませんでした。潤滑をよくしてやれば鳴らないハズなのですけど、何度確認しても音がするんですよね。
で、半ばあきらめ気味にもうこの扇風機は使うのをやめて、納屋にある扇風機を持ってきて使ってみようか、と思い立ったのでした。
まず、扇風機に対してそんなだいそれた哲学を持っているわけでは無いのですが、カミさんは昭和のレトロ家電や、家電だけでなく昭和レトロが大好きなのです。もっと言うと大正レトロや明治期の瀬戸物なんかも好きです。
僕も扇風機とパソコンのデザインに関しては昭和のものは好きなのです。
と、いうよりは平成期の味のない扇風機のデザインがあまり好きではないのです。
「羽の数は増えたけど、色形が安っぽい。おもちゃのようだ」
家電屋でバイトしたことがあるんですけど、扇風機を毎日組み立てて売り場に出す、っていう作業をしたんです。どのメーカーの扇風機も最低グレードとかの代物はみーんな一緒ですよね、デザインも機能も。なんか、白だったり安っぽい水色だったり。
昔の扇風機は足の小指をぶつけたら痛い!くらい四角い土台でしたけど、平成期の扇風機って全くおしゃれでもないのに丸い台座で、昔より背が高くて、羽の数が5枚とかになって、しかも羽ガード(っていうのか?)が、あの渋い金属のソレではなく金属は金属なんだけど(中にはプラもある)白く塗ってあるだのフェンスの様に格子になっておるだの、全く見ていて不愉快になるほど面白くないんですよ。
最近小泉成器さんだったかな?、昭和レトロ風のミニ扇風機出してますけど、あれはいいと思いますよ。ドンキも台数限定でやってたな。いいと思うんです。昔の扇風機のデザインやらは。
だからメルカリなんかでも「昭和」「扇風機」「レトロ」、とかで検索するとゴロゴロヒットしますよね。それが結構まともに動くのは高かったりするんですよね・・・
今まで我が家の扇風機は、僕たち夫婦が使っていたのはそうやって入手した比較的状態のよいものだったのですが、その「名前の書いてある扇風機」は、僕が学生してた時に寮に持ち込んだりした代物なので名前が書いてあるし、急遽安物を購入したから、「よくこんな何の変哲もないものを買ってしまったな」と、買った初っ端から思ったことをよく覚えています。
まあ、それを使い続けて来たのですけど・・・
で、ついにその扇風機が不調になったのですよ。時は到来した。
納屋にある扇風機なんて概ね把握していますからね。まったく回らない青いのとか(そんなの何故とっとくのだ)業務用かよ?、って思うくらい大きなものとか、回したらガラガラいう一番古参のヤツとか。
無い・・・使えそうなものが。
・・・いや、この古参はどうだろう?
はいはい、持って帰ってきましたよ。回してみます。
「カラカラカラカラ・・・」
普通に固定して回すぶんには問題なし。古いのにモーターも腐っていない。
けど、首振りするとこうして「カラカラ」「ガラガラ」言うのか。
「分解してみよう」
右手にプラスドライバー、左手にウエス。
まず、外からきれいにしてやらないと。目視できる。羽と軸の間にカメムシの死骸がある。ホコリがすごいし。
とりあえずひっくり返したり羽を外したりしてきれいにしていきました。これは通常の扇風機の掃除でもよくするから、誰でもするでしょう。汚ければ。
ここからです。
年代物だな。おそらく昭和30〜40年代の代物だろう。
「FUJI ELECTRIC」と書いてあります。富士電気、とかですかね?、分かりませんけど。なんとも言われんいいデザインですね・・・配色もいい。群青?ではないですが、青系だが、何の色に近いだろう?、現在の何かに近い色のものはありませんね。後で写真撮ります。
先ず羽とガードを全て外します。それから、一回電源オン。旋回。
「カラカラカラカラ」
そうか、では羽やらは関係ないということだな。内部ですね。バラします。
「うわー・・・グリスとホコリだらけ」
直す前にまず拭き取りからです。そこらじゅうをクイックルワイパー(のシート)で拭いて必要の無い場所のグリスを拭っていきます。角度調整部は一応外して確認しましたけど無関係。では、旋回させるギアの辺りだろうな、と思い、ネジをいくつか外します。
キャップの様な金属板を外さないと内部にアクセスできそうにありません。そこにおそらく、その下に噛んでいるであろう、ギアがある筈です。
「ここのはず」
開けてびっくり本日二度目ですが。
グリスボックスだったんですけど、ギアとギアを回している辺りがカピカピに乾いていますね。軋んでいる音とは違ったようだが、でもこれしか考えられない。
古いグリスを除去します。もうウエスが何枚あっても足りないくらい、これでもか!というくらい硬くなったグリスが後からあとから出てきます。
ようやく拭き取り、除去を完了して新しいグリスをさし、ここで電源オン。
ぽち。
「カラカラカラカラ・・・」
おんやぁ〜?!、ここじゃないの?、もっと中のことかい?
そうなるともうバラせるのはモーターですよ?
やってやろうじゃないか。
コードを抜きます。帯電してたら嫌なんでグローブしました。ネジは三箇所。そんなに締まっていない。かといって緩んでもいない。モーターをバラすには旋回を制御しているクランクのようなものを外さないといけないようです。
それらを外して、さて、ご対面。
「ワッシャー」
中心部の回転シャフトに宙ぶらりんになったワッシャーがぶら下がっていますね。モーターの後部をコードなんかを切らない様に寝かせるように回して(わかりにくいな)外します。シャフトの後ろ先端が出ました。
しかし、このワッシャーがどこから来たのかよく分かりません。観察。
・・・どうもモーターを前後に分割するパネルに元々はくっついていたようですが、おそらくそのパネルを補強するためのものだったのでしょう。もはや何の役にも立っていないようだし、無理にくっつけておけそうな状態でも無いです。何で貼り付けたらいいのか分かりませんしね。
「除去しよう」
回転に直接関係のある部品ではないと判断しました。完全に外してしまいます。
ぽち。
旋回させてみるもカラカラ音は消えました。まず間違いないとは思いましたが、無くても全く問題なく動いているようです。所詮ワッシャーですからね。(意味はあると思う)
後は逆順に組み立てて、ちょいちょい付着したグリスなどを拭き取ってですね。
いっちょう上がり。
修理完了です。勢いも問題ないし、首振り時の異音も消えました。小指をぶつけたら痛いでしょうけども。
こうして新たに、我が家にやはり昭和の扇風機が一台復活したのでした。さらば平成のゴミよ。楽しかったです。直して?いて。
モーターなんかから火が出ないといいですけどね・・・
それではまた明日。